介護施設で生活相談員をしておりますわすれものです。
結論:寝たきりの内出血=虐待とは限らない

寝たきりの方に内出血が見つかると、
ご家族はこう思われることが多いです。
「施設で何かされたのでは?」
「乱暴な介助があったのでは?」
ですが結論から言うと、
寝たきりの内出血=虐待とは限りません。
むしろ、日常的なケアの中でも起こり得るものです。
ただし、だからこそ大切なのは
「原因を曖昧にしないこと」です。
なぜ内出血が起こるのか?よくある4つの原因
寝たきりの方は、想像以上に内出血が起こりやすい状態です。
皮膚や血管がもろくなっている
加齢や疾患により、皮膚や血管は非常にデリケートになります。
軽くぶつけただけでも、内出血につながることがあります。
体位交換や移乗時の圧迫
寝返りやベッド⇄車椅子の移動の際、
わずかな圧や摩擦でも内出血が起こることがあります。
※これは「適切に介助していても起こる可能性がある」のが現実です。
無意識の動きやベッド柵との接触
寝たきりでも、手足が動く方は多いです。
その際にベッド柵や手すりに当たり、内出血になるケースもあります。
薬の影響(抗凝固薬など)
血液をサラサラにする薬を服用していると、
小さな刺激でも内出血しやすくなります。
「虐待かも」と感じるのは自然なこと
ここで大切なのは、ご家族の気持ちです。
内出血を見た瞬間、
「何かあったのでは」と感じるのは当然です。
むしろそれは、
大切に思っているからこその反応です。
ただ、その不安が強くなる理由の多くは
- 説明がなかった
- 発見が遅れた
- 対応が曖昧だった
こういった「情報不足」にあります。
信頼につながる施設の対応とは
現場として最も重要なのは、
「隠さない・曖昧にしない」ことです。
具体的には以下の対応が信頼につながります。
- 発見時点ですぐに報告する
- いつ・どこに・どの程度かを明確に伝える
- 原因として考えられることを説明する
- 今後の対策を共有する
ここまでできて初めて、
ご家族の不安は「安心」に変わっていきます。
家族ができる3つの関わり方
ご家族としても、できる関わりがあります。
すぐに感情で決めつけない
不安になる気持ちは自然ですが、
まずは状況の説明をしっかり聞くことが大切です。
気になることは遠慮せず聞く
「聞きづらい」と感じることほど大切です。
信頼関係は、遠慮ではなく対話で築かれます。
一緒に対策を考える姿勢を持つ
施設と対立するのではなく、
「どうすれば防げるか」を一緒に考えることが重要です。
まとめ:大切なのは“原因を共有すること”

寝たきりの内出血は、
- 体の状態
- 介助
- 環境
- 薬
さまざまな要因が重なって起こります。
だからこそ、
「虐待かどうか」だけで判断するのではなく、
「なぜ起きたのか」を共有することが大切です。
それが結果的に、
ご利用者の安全と、ご家族の安心につながります。

内出血の報告があった場合、
まずはすぐにご家族へ伝えることが大切です。
そのうえで、
「なぜ起きたのか」という原因や理由を丁寧に共有し、
今後の対策を一緒に考えていく。
この一連の対応までしっかり伝えてこそ、
はじめて信頼につながるのだと思います。

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