介護施設で生活相談員をしておりますわすれものです。
「また同じことを言っている…」
「なんでこんなことをするの?」
認知症の家族と関わる中で、
思わず「わざとやっているのでは?」と感じてしまうことはありませんか。
ですが結論から言うと、
それは“わざと”ではありません。
この記事では、
・なぜそう感じてしまうのか
・本人の中で起きていること
・家族が少しラクになる関わり方
を、介護現場の視点から分かりやすく解説します。
なぜ「わざと?」と感じてしまうのか
結論:家族が“普通の感覚”で考えているからです。
認知症の症状は、日によってバラつきがあります。
さっきできていたことが、急にできなくなることもある。
そのため家族は、
「できるのにやらない=わざと」と感じてしまいます。
ですがこれは自然な反応です。
家族は医療や介護の専門家ではないからです。
本人の中では何が起きているのか
結論:本人にとってはすべて現実です。
認知症の方は、
・記憶が抜け落ちる
・状況の理解が難しくなる
・不安が強くなる
といった状態にあります。
例えば、
何度も同じことを聞くのは
「忘れている」からではなく、
“今その不安が本物だから”です。
つまり、
ふざけているわけでも、困らせようとしているわけでもなく、
その瞬間を真剣に生きています。
「正しさ」で対応すると関係が悪くなる理由
結論:正論は、不安を強めてしまうからです。
「さっき言ったでしょ」
「もう何回も説明してるよ」
こうした言葉は、正しいです。
でも認知症の方には届きません。
それどころか、
・否定された
・怒られている
と感じ、不安や混乱が強くなります。
家族がラクになる関わり方5選
結論:正しさより“安心”を優先することが大切です。
① まずは否定しない
→「違うよ」ではなく「そう思ったんだね」
② 気持ちに共感する
→「不安だったね」「心配だったね」
③ 繰り返しに付き合いすぎない
→同じ答えでもOKと割り切る
④ 環境でカバーする
→メモ・掲示・ルーティン化
⑤ 完璧を目指さない
→うまくいかない日があって当たり前
家族が知っておきたい大切な考え方
結論:うまくいかないのは、あなたのせいではありません。
認知症の対応に「正解」はありません。
むしろ、
・イライラしてしまう
・きつく言ってしまう
それも自然なことです。
大切なのは、
「どうすれば少しラクになるか」を考えること。
まとめ

認知症の方の言動に、
「わざと?」と感じてしまうことは誰にでもあります。
ですが、本人にとってはすべてが現実です。
だからこそ大切なのは、
正しさよりも気持ちに寄り添うこと。
関わり方ひとつで、
お互いのしんどさは少し軽くなります。

「またか」と感じるのは、こちら側の時間軸。
でもご本人にとっては、「今」がすべてなんですよね。
さっきの出来事も、何度目かも関係なく、
その瞬間の不安や疑問は“本物”。
だからこそ、声かけ一つで安心感は大きく変わる。
ご自宅でも現場でも、
その「今」に寄り添う関わりを改めて意識したいです。



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