認知症で「わざと?」と感じたときに読む記事|家族が知っておきたい関わり方5選

認知症の対応で専門職と家族の関わり方の違いを表現したイラスト 自宅介護

介護施設で生活相談員をしておりますわすれものです。

「また同じことを言っている…」
「なんでこんなことをするの?」

認知症の家族と関わる中で、
思わず「わざとやっているのでは?」と感じてしまうことはありませんか。

ですが結論から言うと、
それは“わざと”ではありません。

この記事では、
・なぜそう感じてしまうのか
・本人の中で起きていること
・家族が少しラクになる関わり方

を、介護現場の視点から分かりやすく解説します。

なぜ「わざと?」と感じてしまうのか

結論:家族が“普通の感覚”で考えているからです。

認知症の症状は、日によってバラつきがあります。
さっきできていたことが、急にできなくなることもある。

そのため家族は、
「できるのにやらない=わざと」と感じてしまいます。

ですがこれは自然な反応です。
家族は医療や介護の専門家ではないからです。


本人の中では何が起きているのか

結論:本人にとってはすべて現実です。

認知症の方は、
・記憶が抜け落ちる
・状況の理解が難しくなる
・不安が強くなる

といった状態にあります。

例えば、
何度も同じことを聞くのは
「忘れている」からではなく、
“今その不安が本物だから”です。

つまり、
ふざけているわけでも、困らせようとしているわけでもなく、
その瞬間を真剣に生きています。


「正しさ」で対応すると関係が悪くなる理由

結論:正論は、不安を強めてしまうからです。

「さっき言ったでしょ」
「もう何回も説明してるよ」

こうした言葉は、正しいです。
でも認知症の方には届きません。

それどころか、
・否定された
・怒られている

と感じ、不安や混乱が強くなります。


家族がラクになる関わり方5選

結論:正しさより“安心”を優先することが大切です。

① まずは否定しない
→「違うよ」ではなく「そう思ったんだね」

② 気持ちに共感する
→「不安だったね」「心配だったね」

③ 繰り返しに付き合いすぎない
→同じ答えでもOKと割り切る

④ 環境でカバーする
→メモ・掲示・ルーティン化

⑤ 完璧を目指さない
→うまくいかない日があって当たり前


家族が知っておきたい大切な考え方

結論:うまくいかないのは、あなたのせいではありません

認知症の対応に「正解」はありません。

むしろ、
・イライラしてしまう
・きつく言ってしまう

それも自然なことです。

大切なのは、
「どうすれば少しラクになるか」を考えること。


まとめ

認知症の方の言動に、
「わざと?」と感じてしまうことは誰にでもあります。

ですが、本人にとってはすべてが現実です。

だからこそ大切なのは、
正しさよりも気持ちに寄り添うこと。

関わり方ひとつで、
お互いのしんどさは少し軽くなります。

わすれもの
わすれもの

「またか」と感じるのは、こちら側の時間軸。
でもご本人にとっては、「今」がすべてなんですよね。

さっきの出来事も、何度目かも関係なく、
その瞬間の不安や疑問は“本物”。

だからこそ、声かけ一つで安心感は大きく変わる。

ご自宅でも現場でも、
その「今」に寄り添う関わりを改めて意識したいです。

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