夏は「知らないうちに脱水」が進みます
介護施設で生活相談員をしていますわすれものです。
夏の介護現場で、気づかないうちに脱水が進んでしまう高齢者は少なくありません。
高齢者は体内の水分量が少なく、喉の渇きを感じにくいため、重症化しやすいのです。
「さっきまで元気だったのに、急にぐったり…」
ということも珍しくありません。
見逃さないで、「かくれ脱水」のサイン
- 皮膚が乾燥し、口の中がネバつく
- いつもより元気がなく、ぼーっとしている
- 尿の回数が減り、色が濃くなっている
- 体温が上がり、汗が出にくい
こうしたサインを早めにキャッチし、
「少しおかしいかも?」
と思ったらすぐに対応することが大切です。
声かけ一つで、水分補給はしやすくなる
「喉が渇いたら飲む」では間に合いません。脱水予防のコツは、“こまめに、楽しく”声をかけること。
- タイミングを決める:「そろそろ10時のお茶にしましょうか」
- 一緒に飲む安心感:「私もいただきますね」
- 飲みやすい工夫:常温の水や経口補水液、好みの味の飲み物を準備
“飲みやすい雰囲気”をつくるだけで、水分補給がぐんとスムーズになります。
環境づくりで「脱水知らず」に
- 室温・湿度をこまめにチェックして、快適な環境を維持
- 服装や冷感グッズで体温調整をしやすくする
- 食事やおやつの時間に自然に水分をとれる工夫を取り入れる
チームで見守る安心感
「今日はあまり水分が進まない」
「午後から少し元気がない」
小さな変化をスタッフ間で共有すれば、早めの対応で安心につながります。
まとめ:脱水は「先回りのケア」がいちばん
脱水は、症状が進んでからでは回復に時間がかかります。
「喉が渇いたと言う前に、こちらから声をかける」
この一歩が、高齢者の命と日常を守ります。
リンク
コメント