「現場を知らない」と言われる悲しい生活相談員の立場

介護

高齢者施設で相談員をしておりますわすれものです。

生活相談員の仕事は、以前ブログでお伝えした事があります。

介護現場に入って、利用者の生活支援を一緒に考えていく事も大事な努めですが、相談員がある提案をしても、

現場をよく分かっていない

と、不満を言われる事があります。

  • こういう企画をしたらどうか?
  • こういうのがあったら、利用者も喜ぶのでは?
  • このやり方は、間違ってるよ!

現場中心でない生活相談員が助言をしても、『大変』『難しい』『無理です』という意見で、なかなか届きにくい現状があります。結果、

『何も分かっていない。』

と、言われます。

確かに、生活相談員は、利用者よりもそのご家族や他事業所等、外の世界と接する機会が多いため、現場の介護スタッフと比べると、利用者の情報量には差があるのかもしれません。

そして、空き部屋を作らないように、利用者を入れていくと、

『経営の事ばかり考えて。』

と、愚痴を言われます。でも、それを考ていくのが生活相談員の努めです。現場のスタッフからすれば、

「机に座ってパソコンだけ打って、なんて楽な仕事なんだろう。」

と、思われがちですが、決してそうではありません。確かに、業務の忙しさには波があります。でも、それは介護現場でもある事で、何もない日勤帯·平和な夜勤とあるはずです。

生活相談員·介護職と、それぞれの役割があります。どちらが偉いとか暇とか楽とかを比較する事自体が、間違っていると思います。私自身も、一人では出来ない仕事と思ってますので、偉いとか立派という概念はありません。

私の中で、大事にしていることは、

何でも話してもらえる雰囲気を持つ

です。そうすれば、相談なり愚痴なり意見なり自ずと耳に入ってきます。記録は日々目を通してますが、記録では足りない情報がそこにはあり、利用者のケアのヒントが隠されているものです。それが、自分とは違う立場からの見方が学べます。

現場を知らない生活相談員と、嫌味っぽく言われがちですが、実は介護スタッフ以上に、情報収集出来る機会があるのかもしれません。

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