高齢者施設で生活相談員をしておりますわすれものです。
介護の仕事に慣れてくると、「効率」や「手順」を優先してしまいがちです。
でも、介護の原点はとてもシンプル。
💬 「自分がしてもらって嬉しいことをする」
たとえば、こんなことはありませんか?
- 寒い日に「寒くないですか?」と声をかけてもらう
- ゆっくり話を聞いてもらう
- 「今日も元気そうですね」と笑顔で言ってもらう
そんな小さな気づかいが、利用者さんにとって“安心”や“信頼”につながります
「自分がされて嫌なことは人にもしない」介護の心構え
介護の現場では、忙しさの中でつい“作業”になってしまうことがあります。
しかし、利用者の立場で考えると、されて嫌なことも多いものです。
たとえば…
- 無言でケアをされる
- 気持ちを確認せずに動作を進められる
- 「早くして」と急かされる
- できることまで取り上げられる
自分が同じ立場だったらどう感じるか。
その想像力が、やさしいケアへの第一歩です。
思いやりを“形”にする3つのポイント
相手の表情や仕草を観察する
「言葉にならないサイン」を読み取る力は、介護における大切なスキルです。
無表情・手を引く・視線をそらす――それは不快のサインかもしれません。
小さな変化を見逃さないことが、信頼関係を深めます。
ひと声をかける
「トイレに行きましょう」よりも、
「そろそろトイレに行きますか?」
たった一言の違いで、受け取る印象は大きく変わります。
👉 “命令”ではなく、“寄り添う”言葉を意識しましょう。
自分がされて嬉しいことを思い出す
自分が落ち込んだとき、誰かに優しくされた経験はありませんか?
その“嬉しかった気持ち”をケアに重ねることで、自然と優しさがにじみ出ます。
「心のケア」は利用者にも職員にも必要
介護は「心の通い合い」があってこそ続けられる仕事です。
無理をしすぎず、「人としてのやさしさ」を忘れないことが、
利用者の笑顔にも、自分の働きやすさにもつながります。
もし疲れたときは、
「今日は少し笑顔が減っていたかも」と気づくだけでも大丈夫。
また明日から、“してもらって嬉しいこと”を返す気持ちで向き合いましょう。
まとめ|やさしさは、めぐりめぐって自分に返ってくる
介護の本質は、人と人との関わりです。
マニュアルや技術だけではなく、「相手の気持ちを想像する力」が、最も大切なスキル。
✅ 自分がしてもらって嬉しいことをする
✅ 自分がされて嫌なことは人にもしない
このシンプルな原則を大切にすることで、
介護の現場にも家庭介護にも、温かい空気が流れます。


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