高齢者施設で生活相談員をしておりますわすれものです。
はじめに:介護疲れを感じていませんか?
「もう限界かも」「どうして私だけ…」
介護をしていると、そんな気持ちになることがあります。
体も心も疲れてしまう――それが「介護疲れ」です。
介護は愛情や責任感が強いほど、がんばりすぎてしまうもの。
でも、あなたが疲れてしまっては、相手を支える力も続かなくなってしまいます。
この記事では、介護疲れの原因と、心を癒す発散方法を5つ紹介します。
「ちょっとラクになる」ヒントを、ぜひ見つけてください。

介護疲れの原因とは?
介護疲れは、肉体的な疲れだけではありません。
精神的・社会的なストレスが重なって起こります。
主な原因は次のとおりです。
- 睡眠不足・体力の限界
- 感情の抑え込み(イライラや悲しみ)
- 家族や周囲の理解不足
- 「自分がやらなきゃ」という責任感
- 先の見えない不安や孤独感
特に、「自分の時間がない」「話を聞いてもらえない」ことが続くと、
心が少しずつすり減っていくのです。
介護疲れのサインに気づこう
介護を続けていると、疲れを感じにくくなります。
次のようなサインが出ていたら、**“休むタイミング”**かもしれません。
- 朝起きるのがつらい
- 食欲がない、眠れない
- ちょっとしたことで涙が出る
- 相手に冷たくしてしまう自分がイヤになる
- 趣味や友人との時間が減っている
こうした変化は、「あなたが弱い」からではなく、
それだけ頑張ってきた証拠です。
心を癒す発散方法5選
ここからは、介護疲れを癒すための具体的な方法を紹介します。
「今日からできること」ばかりです。
介護から少し離れる時間をつくる
介護は“24時間体制”になりがちですが、離れる時間をつくることが最優先です。
短時間でもデイサービスやショートステイを利用すれば、
心身のリセットができます。
💡ポイント
「預ける=申し訳ない」ではなく、
「休む=長く続けるための工夫」と考えてみましょう。
誰かに話す(家族・友人・専門家)
話すだけで、心の重さは軽くなります。
家族や友人でもいいし、介護相談員や地域包括支援センターなど、
専門家に聞いてもらうのもおすすめです。
「愚痴を言ってはいけない」と思わず、
気持ちを外に出すことが、心のケアになります。
音楽・自然・香りでリフレッシュする
五感から癒すことも効果的です。
- 好きな音楽を聴く
- 自然の中を散歩する
- 好きな香りのアロマを焚く
どれも短時間でできる、**“心のストレッチ”**です。
「少しホッとできた」その感覚を大切にしましょう。
自分を責めない習慣を持つ
介護をしていると、「あのとき、もっと優しくできたかも」と自分を責めがちです。
でも、完璧な介護なんてありません。
💬「今日も一日よく頑張った」
そう自分に声をかけてあげてください。
小さな達成感を積み重ねることが、心の回復力を育てます。
サービスを活用して“休む勇気”を持つ
介護サービス(デイ・ショート・ヘルパーなど)は、あなたが休むための支えです。
「お金がかかる」「手続きが面倒」と感じるかもしれませんが、
介護保険を使えば多くのサービスが利用できます。
💡地域包括支援センターに相談すると、
状況に合ったサービスを無料で紹介してもらえます。
介護疲れを予防するためにできること
疲れてから対処するよりも、定期的に心を整えることが大切です。
- 1日10分、自分の時間をつくる
- 感情をノートに書き出す
- 趣味やリラックス習慣を持つ
- 周囲と「助け合う仕組み」を作る
介護を“ひとりで抱えない”ことが、いちばんの予防になります。
まとめ:自分を癒すことは、相手を大切にすること
介護は、相手を思いやる気持ちから始まります。
でも、その優しさを続けるためには、あなた自身が癒されることが必要です。
無理をせず、頼って、休んでいい。
あなたが笑顔でいられることが、
きっと介護される方の安心にもつながります。

コメント