はじめに|家族との面会が増える時期に、改めて考えたいこと
高齢者施設で生活相談員をしておりますわすれものです。
お正月や連休など、家族の面会が増える時期。
久しぶりに会うご両親や親族には、言葉にしなくても、さまざまな想いがあります。
「元気そうで安心した」
「ちゃんと大切にしてもらえているかな」
その印象を大きく左右するのが、ご利用者の整容(身だしなみ)です。
介護の技術や対応以上に、家族の心に残ることも少なくありません。

面会時、すぐ目に入るのが身だしなみ。整っていないと、「きちんとしてもらえているのかしら…..」と不安な気持ちになられます。
整容とは何か|安心につながる、ただ身なりを整えるだけではないケア
整容とは、爪を切る、顔を拭く、髪を整える、衣類の汚れを落とすなど、身だしなみを整えるケアのことです。
一見すると「些細なこと」「後回しにされがち」なケアかもしれません。
しかし整容には、次のような大切な意味があります。
- 利用者さんを一人の人として尊重する姿勢
- 清潔と健康を守る基本的なケア
- 家族に安心感を届ける配慮
整容は、介護の原点とも言える気配りなのです。
家族が面会で見ているポイント|無意識に感じる安心のサイン
家族が面会に来たとき、無意識のうちに目にしているのは、こんなところです。
- 爪が伸びすぎていないか
- 目やにや口元の汚れはないか
- 髪は整っているか、寝癖はついていないか
- 衣類に食べこぼしや汚れはないか
これらは決して「細かい指摘」ではありません。
大切な家族を預けているからこそ、自然に気になるポイントなのです。
整容が整っていると、家族の安心はこう変わる
整容が行き届いているだけで、家族の受け取り方は大きく変わります。
- 「大事にしてもらえている」と感じる
- 施設やスタッフへの信頼が深まる
- 面会の時間を、前向きな気持ちで過ごせる
逆に、ほんの小さな身だしなみの乱れが、
「忙しくて見てもらえていないのかな…」という不安につながることもあります。
面会前にできる|忙しい現場でも続けられる整容の気配り
整容は、特別な時間や技術が必要なケアではありません。
面会前に意識したいチェックポイント
- さっと爪を見る
- 目元・口元を軽く拭く
- 髪を整える
- 衣類の汚れを確認する
数分のひと手間でも、印象は大きく変わります。
「完璧」を目指す必要はありません。
気にかけているかどうかが、伝わるのです。
整容は、利用者さんと家族の安心を支える尊厳ケア
整容は家族のためだけのものではありません。
利用者さん自身にとっても、
- 自分らしさを保つ
- 人と会う準備ができる
- 気持ちが前向きになる
そんな力を持っています。
「ケアを受ける前に、一人の人間であること」
この視点を、整容は静かに思い出させてくれます。
まとめ|家族との面会が、心から安心できる時間になるように
整容は、特別な技術や時間を必要とするケアではありません。
けれどその一つひとつの積み重ねは、利用者さんの尊厳を守り、家族の安心につながる大切な気配りです。
久しぶりに顔を合わせる家族にとって、利用者さんの表情や身だしなみは、言葉以上に多くのことを伝えます。
「ここで大切に過ごせている」
そう感じてもらえるかどうかは、日々の整容の積み重ねにかかっています。
忙しい現場だからこそ、完璧を目指す必要はありません。
ほんの数分、気にかける視点を持つだけで、面会の空気は大きく変わります。
家族との大切な面会の時間が、不安ではなく安心に包まれるように。
これからも、利用者さん一人ひとりに向き合う整容を大切にしていきましょう。

ご家族は施設に「お世話になっている立場」だからこそ、気になることがあっても言いづらいことがあります。その背景を理解して寄り添うのも、介護の大切な役割のひとつです。
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