高齢者施設で相談員をしておりますわすれものです。
介護施設での介護は、個人で出来るものではありません。情報の共有や連携が求められ、チームとなって取り組んで、利用者の生活を支えていくものです。
生活相談員になって、フロアーごとの介護レベルを知る事が出来ていますが、
介護レベル≒チーム力
と言っても過言ではありません。
だとすれば、そのチーム力を強めるにはどうしたら良いか?
コミュニケーションをしっかり取りましょう
コミュニケーション??
と、思われるかもしれませんが、以外に取れていない事が多いです。スタッフ間(チーム)でよくコミュニケーションが取れているフロアーは、人間関係が大変良いです。
逆に、『〜だろうね』と、陰で良くも悪くも相手を評価している関係では、チーム力を上げるきっかけを失っている事になります。
会話(コミュニケーション)をして、それぞれのスタッフの意見や考えを確認していく事が、チーム力の向上に繋がります。
自己紹介をしましょう
スタッフそれぞれの個性や特性を知ることが、強いチーム作りには絶対必要な事です。
同時に、スタッフの得手不得手を知る事にもなります。食事や排泄·移乗介助等で、男性スタッフ·女性スタッフ、あるいは体格の違い等で、それぞれ苦手分野があると思われます。
介護が下手からだと言って、
『あの人いつも下手くそよね。』
と、陰で言う事ではなく、こちらからアクセスしていく事が重要です。スタッフが、具体的な苦手な所を知る事がポイントであり、そこをアドバイスしてこそチーム力の向上に繋がります。
チームとしての目標を持ちましょう
チームとは、「ある目的のために集まった集団」です。チームとして、どうしていきたいのか?目的があやふやだと、モチベーションも上がりません。しっかりと設定する事が、チームとしての強化になります。
利用者の生活項目には、食事·排泄·入浴·生活等があります。食事という、人間としての生活の原点を考てみると、美味しいという表現が最もふさわしいはずです。その食事が美味しいという目的を、どうやったら利用者に感じてもらえるか?そこを考えるのが、チームとしての「目標」になります。
- 食事=美味しい←目標の為にどうする?
- 排泄=スッキリ←目標の為にどうする?
- 入浴=気持ちいい←目標の為にどうする?
- 生活=楽しい←目標の為にどうする?
その目標設定には、
- 具体的
- 行動中心
- 測定可能
- 現実的
の4つが、設定のコツと言われています。ぜひ参考にしてみてください。
結果の法則
- ご飯を食べない
- 帰宅要求が強い
- 入浴の拒否がある
- ふらつきがある
利用者の行動や症状として出た結果には、様々な原因があります。その原因を、チームで「書いていく」という事が大切です。原因を多く出せば出すほど、解決策が見つかりやすいです。その利用者への取り組む姿勢の確認が、信頼関係=チーム力の向上に繋がります。
スタッフが良い事をしたら、褒めるという当たり前の事をする事も、チーム力の向上に繋がります。
介護 is Simple Best
チームとして、利用者の生活をどう支えていくか?施設で働く以上は、永遠の課題であります。しかし、先程の人間としての生活の原点を思い返すと、
ご飯が美味しくて、お風呂も気持ちよく、トイレをスッキリ出来て、毎日楽しい生活が送れて、夜もぐっすり寝れる
これが、シンプルだけどベストな生活です。そこに、個別ケアを取り組めばよろしいのですが、スタッフの知識やスキルに差が大きいと、出来ない事が多くなり、結果バランスが崩れてしまいます。つまり、同じレベルの土俵に出来れば、個別ケアが取り組めると言うわけです。
強いチームには、リーダー的な存在も必要かもしれません。でも、一人一人がチームのリーダーとして自覚ある行動が出来れば、その事が最もチームとして強い力になると思います。
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