高齢者施設で相談員をしておりますわすれものです。
先日、利用者の内出血の件で報告書が提出されました。利用者(高齢者)は、皮膚が極端に薄く、薬の副作用や乾燥し弾力性も失っていることから、ちょっとぶつけたたげて、内出血しやすい傾向があります。
ご自身で動かれる方なら、
どこかでぶつけられたのかな?
と、利用者へ確認しますが、寝たきりの方は、出来る箇所にもよりますが、概ね介助中に出来たものか、拘縮による圧迫で出来るものが多いです。
しかし、時には
こんなところに?どうやって??
と思うケースもあります。スタッフの不注意から出来たと思われる内出血は、極力作らないようにしないといけません。
内出血を作らないための対策
上から何かが落ちてくる
地震の際、臥床中の利用者に、物が落ちてこないように対策する必要があります。何かが落ちてきた場合は、内出血だけでなく大きな怪我に繋がりかねないですが、ベッド上部に何も置かない事が一番です。引き出し扉がある場合は、簡単に開かないように、ドアストッパー等付けていると安心です。
オムツ交換時や体交時
側臥位にポジションニングを取る際、拘縮等で難しく、勢い余って柵やサイドレールにぶつけてしまう事があります。予防の為に、サイドレールカバーやクッションを置いて、身体が直接当たらないようにする事が必要です。身体の向きを変えた際、どの位置にあるか目測を誤らないことも大切です。
車椅子
移乗時に、車椅子のフットレストに当たって出来る内出血は多いです。フットレストカバーの装着をするとともに、今は標準装備になりつつありますが、フットレストが左右に開くタイプを選ぶのが、予防になります。また、利用者には厚手の靴下やレッグウォーマーを着用して頂くと、さらに効果があると思います。皮膚が弱い方は、腕にもアームウォーマーをつけておくと良いでしょう。
ちょっとの内出血でも、「虐待をしているのでは?」と、家族とトラブルに発展するケースもあります。内出血を防ぐ為の環境整備と、出来た場合の説明をしっかり行う事が、家族の信頼感に繋がりまし、何よりも利用者の生活の安全の保証になります。力任せの介護で、利用者に内出血を作ってしまう事だけは、プロとして避けたいものです。
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