高齢者施設で相談員をしておりますわすれものです。
今回、高齢者施設で働く新人職員について、お話します。
介護の3Kって
介護の世界でよく耳にする3K。
- 汚い
- きつい
- 危険
が、介護において肉体的にも精神的にも、負担が大きい事から、そのように言われています。
でも、実際に働いてみると、確かに3Kの要素もありますが、そればかりではありません。
職種によっては、もっと「汚い」「きつい」「危険」がありますから、イメージが先走っている印象です。
新人さんへの接遇3K
介護職の新人さんには、漠然とした3Kのイメージが強く、「長く働けるだろうか。。」と、不安を持たれる方も多いようです。
そこで、新人教育では、新たな3Kをお伝えしています。
- 気を配る
- 気に掛ける
- 気を遣う
気を配る
施設介護は、チームワークの仕事です。自己中心的にならないように、状況やスタッフ·利用者をよく観察して、気付いて、配慮していく事が大切です。
気に掛ける
私達の相手は、介護が必要な方で認知症もあります。伝えたくても、うまく伝えられなかったり、誤った表現をする方もいます。声のない声に耳を傾け、洞察力を身につけていきます。
気を遣う
初めての職場で、いっぱいいっぱいの状態になるかもしれませんが、相手の立場に立った思いやりの取れる行動が取れるためには、心に余裕が必要です。少し力を抜いて、さりげない優しさを身につけていきましょう。
技術よりも大切な事
私が新人の頃は、
「介護技術は、車を運転する事に似ている」
と、よく例えで教わりました。
『免許取りたての頃は、運転する時は、とても緊張するけど、慣れてくれば、スピードを出し過ぎたり、自己中心的になりやすい。介護技術も一緒で、初めは怪我させないか、骨折させないか、慎重だけれども、慣れてくれば、力任せの介助になりがちで、利用者の力を活かしきれなくなる。』
新人さんに、介護技術を早く身につけてもらう事で、現場の負担も軽くなるので、介護技術を重点的に教える傾向があります。
しかし、施設で暮らす利用者と、今後長く付き合っていく(仕事をする)関係です。技術ばかりに目を向ける教育より、信頼関係を築くためには、どうしたら良いか?新人さんが、気持ちよく働いてもらうためにも、まずは接遇の3Kをしっかり身につけてもらう事。それが、新人教育に大切な事だと思っています。
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