部屋の変更は、生活相談員?介護?どっちが決める?

介護

高齢者施設で相談員をしておりますわすれものです。

今回は、ショートスティ利用者のお部屋の変更について、生活相談員·介護側の視点についてお話していきます。

相談員がショートスティの部屋を決める

まずショートスティ利用についての相談があれば、希望する日程にお部屋が空いているかどうかの確認をします。私が働く施設は、ビル型になっており、それぞれの階層に特養·ショートスティ部屋と混合になっているため、ご希望とされる利用者がどのよう方なのか、階層の雰囲気等考慮して、生活相談員がお部屋を決定します。ただし、ショートスティ部屋が、その階層しか空いていない場合は、自動的にそこに決まってしまいます。状況によっては、新規のショートスティがその階層に続いてしまい、スタッフからすれば、それが負担になる事もあります。

階層のリーダーより、居室変更の相談

今回、新規のショートスティが入った階層のリーダーより、夜間のPトイレ時の動作が早く(※自分でPトイレに座って、自分でベットに移ってしまう一連の動作に転倒のリスクが高い)、他の利用者もPトイレ使用者が多いため、重なった時に対応が困難であるから、どうにかしてもらえたら…と言った相談を受けました。

確かに、Aの階層は動かれる方が多く、Bの階層は食事介助の方が多い、Cの階層はどちらかというと問題行動の方が多い、相談員からみても利用者のバランスが悪く(手のかかる方が多い階層、そうでない階層)、職員の負担も偏っている印象は受けていました。

利用者の視線だけ考えれば、近いレベルの方同士で過ごされたほうが、気持ちが通じる事もあり、いい意味で落ち着かれます。しかし、介護量とは別問題。動かれる方が多ければ転倒のリスクが高まる、食事介助の方が多ければ時間が掛かる、周辺症状の強い方が多ければ対応が難しくなる、各々の階層でのストレスだったり業務改善が求められる状況にあります。

居室の変更は、誰が決める?

本来なら、現場のスタッフが一番状況を知っているので、意見を出し合いリーダー同士が話し合って、部屋の調整を行うのが効率的なのでしょうが、ここで問題があります。それは、

自分の階層に、大変な(手がかかる)利用者を入れたくないという、リーダーがいるという事です。(笑)

これまで幾度となく、お部屋の変更について、リーダー同士で話し合いをしてきておりますが、そのリーダーの意見ばかりが通り、他のリーダーが譲歩する傾向がありました。

その為、今回はこちら(相談員側)で、決定事項として階層に通知したのですが、

『業務が回りません。』

『日勤帯が帰れません。』

クレームです(笑)。現場をよく分かっていない生活相談員が、相談なしに決められた事にも納得がいかなかったようです。だって、リーダー同士で話し合いをしても、あなたは同じ事を言うでしょうと、こちらは考えてしまいますから。

他のリーダーからすれば、ショートスティはもともと生活相談員が空き部屋を見て、自動的に決めているので、部屋の変更に関しても相談員が決定していいのではと意見をもらいます。

手がかかる方は嫌という気持ちは、介護する立場として分からなくはないです。しかし、リーダーという立場であれば、介護全体のバランスを考え、調整していく役割もあるはずです。なぜこのような方がリーダー?と、思われるかもしれませんが、開設当初から働いている方なので、それだけの理由です。

手厚い手当ももらっているはずですから、もう少し全体を見渡して、他の階層の大変さも共感出来るようなリーダーになって頂きたいものです。

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