「その言い方、パワハラって思われてるかも…」 上司が気をつけたい“言葉の選び方”、見直してみませんか!
はじめに
介護施設で生活相談員をしておりますわすれものです。
「最近の若い子はすぐパワハラって言うから、指導しにくい…」
こんな声、あなたの職場でも聞こえてきませんか?
でもそれ、本当に若者のせいでしょうか?パワハラと指導の違いは、実はとても“紙一重”。
私も生活相談員の主任という肩書がありますので、このパワハラというワードにはとても敏感です。
上司のちょっとした言い回しや態度が、部下の信頼を左右します。今回は、部下に「パワハラだ」と思われず、信頼関係を築ける伝え方の工夫をご紹介します。
“怒り”ではなく“期待”を伝える
伝えたい内容は同じでも、口調ひとつで伝わり方が変わります。怒りの感情でぶつけると、部下は委縮し、やる気も下がります。
✕「なんでこんなこともできないんだ」
〇「君に任せたいからこそ、次はこうしてみてくれる?」
「任せたい」「期待している」といった言葉を添えるだけで、印象がぐっと変わります。
人前で叱らず、1対1で伝える
部下のミスを皆の前で指摘するのは要注意。
周囲の目があると、本人は恥ずかしさと悔しさでいっぱいになり、反発心が強まります。
指導は、なるべく落ち着いた場所で1対1で行いましょう。
「あなたのために話している」
という誠意が伝わります。
“人格”ではなく“行動”を指摘する
注意するときは、「その人自身」ではなく「行動」を対象にしましょう。
✕「あなたはだらしない」
〇「報告が遅れると、チーム全体に影響が出るか
否定されると、人は心を閉ざします。
「改善の余地がある行動」
に焦点を当てれば、相手も前向きに受け止めやすくなります。
“言わない”もパワハラになることがある
厳しく言うことだけがパワハラではありません。
「何も言わない」
「無視する」
「必要な情報を渡さない」
――これらも“静かなパワハラ”として問題視されています。
伝えるべきことは、適切に、丁寧に、タイミングよく伝える。
それが「信頼される上司」への第一歩です。
おわりに
部下は、上司の言葉ひとつ、態度ひとつをよく見ています。
「言いにくいから黙っておく」
でもなく、
「厳しく言わなきゃ伝わらない」
でもない。
大事なのは、
「相手の立場で考えた伝え方」
です。信頼される上司は、相手を傷つけずに成長を促す“言葉の力”を持っています。
今日から、あなたの伝え方を少しだけ見直してみませんか?
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