高齢者施設で相談員をしておりますわすれものです。
なんとか今まで踏ん張ってきましたが、とうとう施設から、スタッフ·入所者とコロナ陽性者が出てしまいました。
陽性の入所者はなんとか入院が出来、スタッフは自宅待機となっていますので、現在の施設内には濃厚接触者·陽性者はいない状況ですが、まだまだ油断は出来ません。
そこで、生活相談員としての役割は、保健所や役所、居宅介護支援事業所や関係機関への報告·情報交換はもちろんですが、ご家族への報告も必須になります。
- いつコロナ陽性が出たのか
- (1)について、周りの方は検査したのか
- 何か保健所から指示があっているのか
- ショートスティご利用中の方であれば、退所はどうするのか
- 病院受診を予定していた方は、どうするのか
- 面会はどうなるのか
1〜6を一家族ずつ、電話で経緯と謝罪の報告をしていきます。
『大変ですね、気をつけてください』
『どこも流行ってますから、仕方ありませんよ』
『わざわざご連絡ありがとうございます、スタッフさんも無理なさらずに』
等、ほとんどのご家族から、労いの言葉を頂き、本当に申し訳ない気持ちで一杯になります。しかし、一部のご家族からは、
『感染経路をしっかり確認してください』
『申し訳ありませんで済む問題ではありません』
『こちらは、大事な人を預けているのです。その家族の気持ちを理解出来ますか?』
と、お叱りの言葉を頂きました。100人いれば100通りの考えがあるように、それぞれのご家族の考えがあります。
電話では、労いの言葉を掛けてくださってますが、直接話せなかっただけかもしれません。一部のご家族から頂いたお叱りの言葉は、真摯に受け止める必要があります。
寝たきりの利用者が陽性となれば、ほぼ間違いなくスタッフからの感染と言えるかもしれません。ご家族には、感染予防の為に、面会はオンライン面会を取らさせて頂いてます。
『家族は会いたいのを我慢して、オンライン面会という形をしているのに、どうして感染者を出すんだ!』
と、心の声が聞こえてきそうです。今回入所者陽性のご家族からは、苦情の言葉はありませんでした。ご高齢の方は、コロナに掛かると重症化しやすく、延命するかしないかで、受け入れの病院も範囲が変わってきます。
コロナ禍になり、なかなか会えない状況であるからこそ、施設としてご家族の代わりをする意義が大きくなっています。
『ご心配お掛けして申し訳ございません』と、私の言った言葉に『申し訳で済む問題ではない』と返された時、言葉が出ませんでした。
まずは、現在入院されている入所者が悪化せず早く退院ができ、自宅療養中のスタッフも元気に復帰ができ、そして何よりこれ以上感染が広がらないようにと、強く願うばかりです。
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