高齢者施設で生活相談員をしておりますわすれものです。
はじめに
介護職は医療行為を行うことはできませんが、利用者の体調変化をいち早く察知し、医療職に伝えることが重要です。
今回は、介護現場で役立つ医療知識を基本の5つに絞って解説します。
今日からの観察や声かけにすぐ活かせる内容です。
1. バイタルサインの意味と測り方
バイタルサインとは
バイタルサインは「生命の状態を示す数値」のこと。代表的なのは以下の4つです。
- 体温:37.5℃以上で発熱。感染症や炎症のサインかも。
- 脈拍:成人は1分間に60〜100回が目安。速すぎ・遅すぎは注意。
- 血圧:高い(140/90以上)と心臓や脳に負担、低い(90/60以下)と立ちくらみや転倒の原因に。
- 呼吸数:成人は1分間に12〜20回が目安。浅い・速い呼吸は体調変化のサイン。
📌 ポイント:数字だけでなく「顔色・表情・動き」もセットで観察する。
2. 脱水症のサイン
初期から見逃さない
高齢者は喉の渇きを感じにくく、重症化しやすいです。
- 初期症状:口の中の乾き、皮膚のハリ低下、尿の色が濃い
- 進行症状:めまい、倦怠感、発熱、意識もうろう
- 予防:1日1.5Lを目安にこまめな水分補給。経口補水液やスープも有効。
📌 ポイント:冬も脱水は起こる(暖房や乾燥で水分を失う)。
3. 薬の基本知識
介助の際に注意したいこと
介護職は薬の管理・服薬介助に関わることが多いです。
- 内服薬:誤薬・飲み忘れ防止のため、名前と薬を必ずダブルチェック。
- 貼り薬:貼り替え忘れや、同じ場所への連続使用を避ける。
- 副作用のサイン:眠気、ふらつき、発疹、下痢、便秘など。
📌 ポイント:体調変化が薬によるものかもしれない視点を持つ。
4. 誤嚥と窒息の予防
安全な食事介助のために
高齢者は嚥下機能(飲み込む力)が低下しやすいです。
- 誤嚥のサイン:食事中の咳込み、湿った声、食後の発熱
- 予防方法:背もたれを立て、足を床につける。
食材は刻む・とろみをつけるなど工夫。 - 窒息時の対応:咳を促す → 背部叩打法 → 必要時ハイムリック法。
📌 ポイント:食事中は絶対に席を離れない。
5. 感染症の基本対応
介護現場でのリスク管理
インフルエンザ、ノロウイルス、コロナなど、感染症のリスクは高いです。
- 予防:手洗い・うがい・マスク・換気
- 発症時の対応:利用者は隔離、職員は早めに報告
- 消毒の使い分け
- アルコール:細菌・一部ウイルス(コロナ等)
- 次亜塩素酸ナトリウム:ノロウイルス、血液汚染
📌 ポイント:感染経路(接触・飛沫・空気)を理解して対策。
まとめ
介護職に求められるのは、医療行為ではなく「異変を早く見つけ、正しく伝える力」です。
今日から「数字」と「表情・行動」をセットで観察する習慣を始めましょう。
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