2年ぶりの「お母さん、元気?」

介護

高齢者施設で相談員をしておりますわすれものです。

コロナ禍となって、約2年。私達の生活は大きく変わりました。常に不安が付きまとう中、このコロナ禍で職を失われた方も多く、

「新しい仕事を見つける為に」

と、面接を受けに来られる方もいます。

コロナ禍による施設での生活

施設で過ごされる利用者も、言うまでもありません。

  • クラブ活動の中止、制限
  • 外出·買い物の中止、制限
  • ボランティア·実習生の受け入れ中止、制限

施設で生活する事自体が、制限された状況(集団生活の場なので、もともと個々の希望が叶いづらい)であるのに、外部·内部から、さらに規制される現実に、利用者は本当に窮屈な生活を余儀なくされていると感じました。

会えなくなった家族の不安

その中でも、家族との面会中止は、ご家族·利用者を、最も不安にさせてしまうものになったはずです。

コロナ禍になる前は、毎日施設に来られ

  • 食事やトイレの手伝い
  • おやつを一緒に食べる
  • ちょっとしたリハビリ
  • お部屋の掃除

等、一緒に過ごせるのが当たり前の日常でした。そのため、「会えない」「何も出来ない」という家族の心理は、大変辛かったはずです。

いつ会えます?

と、何件ご家族から相談があったことでしょう。面会中止による施設が一番心配した事は、

会えない間に、こんなに悪くなった

と、思わられてしまう事です。

利用者と家族の関係を繋ぐため

そのため、出来るだけ、利用者の状況をお伝えしようと、

  • 定期的にご家族に写真を送る
  • ホームページで施設の様子をアップする
  • オンライン面会を設ける
  • 電話で状況を報告する

取り組みを行いました。

オンライン面会は、事務所(家族)と現場(利用者)と、パソコン上で面会を行いますが、

  • 耳が遠い利用者は、話が入ってこない
  • パソコンの画面では、相手が誰か分かりにくい
  • 認知症がある方は、パソコンが気になって触ってしまう

等、時には問題が生じます。

面会制限緩和の通知

そのような状況で、先月国から面会制限の緩和に関する通知が届きました。現在は予約を取りながら、アクリル板越しで面会が出来ております。

施設にご迷惑をかけまいと、オンライン面会を控えておられたご家族からも、予約が来ております。アクリル板越しですが、約2年ぶりに直接会われるご家族が多く、皆さん声を揃えて

『私よ、元気にしてたね?』

と、おっしゃいます。時には、涙ぐまれる方も。

以前のような生活が、難しいとも言われ、そして、オミクロン株が今後どのように流行していくのか、不透明なところがありますが、少しでも早く皆さんが安心して過ごせることを願うばかりです。そして、声を大にして言いたい

『コロナのばかやろう!!』

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