介護施設でのデリケートゾーンのケア

介護

高齢者施設で相談員をしておりますわすれものです。

今回、施設で生活されている利用者のデリケートゾーン(アンダーヘアー)に関するアンケートがありましたので、それについての個人的な考えを述べさせて頂きます。

カミソリによる(肌に触れない)デリケートゾーンのケアは必要か?の問いに

『必要ない』

が、私の今の率直な気持ちです。

アンダーヘアーで最も困るのは、排泄介助時に便が毛に絡まって、それがなかなか綺麗に取れない時ではないでしょうか?

何回も陰洗して、清拭で拭き取る

この介助が、一番苦労していたと思います。その間、オムツは開放しているため、利用者には、精神的にもご負担を掛ける事になります。しかし、このような事が毎回あるわけではありません。

確かに、アンダーヘアーが無い(少ない)事で、メリットはあります。

  • 上記のように排便が絡む事がなくなる
  • 清潔が保てやすい
  • 皮膚トラブルの予防

しかし、今の施設の平均年齢を考えると、デリケートゾーンのケアについてのご理解をどこまで得られるか。ご本人·ご家族に、ケアについての同意を求めたとしても、『そこまでしなくて良い』が、大半な答えではないでしょうか。

仮に、スタッフが「剃る」という行為を行う場合、誰が·どこまで·どのように?が、課題として浮上してくるはずでず。男性利用者の髭剃りをする場合、T字カミソリは危険な為、電気カミソリを使用しています。そのような中で、直接肌に触れないとはいえ、アンダーヘアーを剃る(減らす)行為は、少なからずリスクは生じるはずです。

しかし、近年自分が介護される時を見据えて、介護脱毛を希望する40〜60代が増えてきている事を耳にします。その背景として、『介護者の負担を軽減したいという思いがある』ようです。

近い将来、利用者の平均年齢も大きく変わります。今は、個人的に必要ないと感じていますが、デリケートゾーンのケアを身近に感じる日が、意外にも早く訪れるかもしれません。

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